1. はじめに
2026年4月4日、新宿で開催された「ワンストップ アウトプット!」に登壇してきました。
イベントのテーマは「アウトプットの背中を押す」。ブログや登壇、技術同人誌など、さまざまな形のアウトプットの価値を共有する素晴らしい空間でした。
私は今回、「楽しさを伝え繋げるアウトプット!」というテーマで、あえて「スライドをほぼ使わない」という挑戦的なスタイルでLT(ライトニングトーク)を行いました。
なんの参考にもならないLTスライドはこちらです。
www.docswell.com
2. 登壇の概要
| 項目 |
内容 |
| イベント名 |
ワンストップ アウトプット! |
| 開催日 |
2026年04月04日 |
| 会場 |
株式会社SHIFT 新宿第1オフィス |
| 登壇タイトル |
楽しさを伝え繋げるアウトプット! |
| ハッシュタグ |
#OutputConf |
3. なぜ「スライドを1枚」にしたのか
登壇にあたって、私はあえて1枚のスライドだけを用意しました。機材トラブルではありません(笑)。
その理由は、今回私が一番伝えたかったアウトプットの形が「雑談」だったからです。
「アウトプットは義務やノルマになりがち。でも、一番大事なのは自分が楽しむこと」
こんなテーマを掲げているにもかかわらず、自分の発表はその熱量を事前に資料に書いておくのはなんとなくカッコ悪いですよね。アウトプットの楽しさは「資料を作ること」ではないですし。
そんな想いを、綺麗に整えられた資料越しではなく、等身大の言葉で直接届けたいと考えました。
あえてブログを書く理由
今回、私はあえて「スライド1枚」で5分間の大きな雑談に挑みました。現場ではその場の空気感や熱量を直接届けることができ、自分なりの手応えもありました。
しかし、イベント中や終了後にハッシュタグ #OutputConf を追いかけていたとき、ハッとしたことがありました。
リモートで参加されていた方や、後からタイムラインで内容を追ってくれている方々が、私のスライド資料を見てくれていたのです。そこで目に入るのは、タイトルが書かれただけの、たった1枚のスライド。
現場の「熱量」を重視した結果、その場にいなかった方々に対しては、情報の分断を生んでしまっていたことに気づきました。
ブログという「情報の補完」
「雑談」が最高のアウトプットであるという持論は変わりません。ですが、その場限りの空気で終わらせず、その意図を言語化して残しておくこともまた、大切なアウトプットの形です。
- スライドで「体験」を届ける
- ブログで「文脈(コンテキスト)」を届ける
この2つが揃って初めて、私の伝えたかった「楽しさの循環」がより多くの人に繋がるのではないか。そう考え、今回の登壇内容をブログとして改めて書き起こすことにしました。
4. 伝えたかった3つのポイント
① アウトプットは「情報の棚卸し」と「知識の循環」
好きなことを発信すると、それが「アンテナ」になります。
「私はこれが好き!」と外に出すと、「それならこんな情報もあるよ」と誰かが教えてくれる。出すからこそ、最高のインプットが勝手に入ってくる。この知識の循環こそが、私が発信を続ける最大の原動力です。
この循環の話は当日現地で配られたガイドブックのほうに記載させていただいております。
興味領域を明示することでその手の情報を受動的に得られやすくなるという話です。
② 最強の形は「雑談」
ブログや登壇と聞くと身構えてしまいますが、もっともハードルが低く、かつ熱量が伝わるのは「雑談」です。
メインセッションの中でnrsさんが「ブログや登壇がアウトプットとしては難易度も低く鉄板」というお話をされていましたが、雑談のほうがもっと簡単で誰もができるものだと考えています。
準備ゼロ、等身大の「これ面白いよね!」という熱量だけでいい。正解を出す必要なんてなくて、自分の興味をさらけ出すことが立派なアウトプットになります。
カンファレンスであれば、その日のセッション感想の話をすればいいですし、会社等であれば直近気になった技術記事やニュースの話をするのが良いと思います。
③ 「楽しそうな姿」を見せて、フォロワー(チルドレン)を作る
私が目指しているのは、「あ、その程度でいいなら自分もやってみよう」と思ってくれる人を増やすことです。
資料なしでも、詰まりながらでも、楽しそうに話している姿を見せる。その「気軽さ」が、誰かの次の一歩に繋がると信じています。
5. 実は話し忘れていたこと:雑談が「双方向」であることの凄み
5分という時間は本当にあっという間で、1つ、雑談のメリットを話しそびれていました。(たぶん......)
それは、雑談は「双方向」であり「即応的(リアクティブ)」である、という点です。
ブログや登壇のような一方通行の発信だと、リアクションが届くまでにタイムラグがあります。でも、雑談はその場で熱量がぶつかり合い、即座にフィードバックが返ってきます。
自分が投げた「好き」に対して、その場で「それいいよね!」と返ってくる。
「実はこんなのもあるよ」と、予期せぬ知識がその場で足される。
この「出した瞬間に世界が書き換わるスピード感」こそが、アウトプットを「孤独な作業」から「楽しい対話」に変えてくれる最大のスパイスです。
私が運営している「東葛.dev」では雑談を非常に重視しています。これは雑談が「リアクティブ」であり、即興で生まれる反応の連鎖、思考の発散を楽しむ意図があります。準備万端で挑むアウトプットも素敵ですが、相手の反応に乗りながら形を変えていく雑談の広がり方を、ぜひ皆さんも現場で味わってみてほしいです。
6. おわりに:今日ここから始めるアウトプット
LTの最後にもお伝えしましたが、登壇者に感想を伝えたり、ハッシュタグで一言ツイート(ポスト)したり。
それが、あなたにとっての今日最初のアウトプットです。
また、週明けにこんなセッションがあった、こんなイベントがあったらしい、とチームメンバーと話してください。そこから雑談の輪が広がり、「あ、あなたはアウトプットやカンファレンスに興味があるんですね」という周囲の認知につながっていきます。
堅苦しい発信からは難しくても、まずは一緒に「楽しさ」を軸にしたアウトプットの連鎖を作っていきましょう!